FPブログ

ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を持つ私が、本業と一線を画し、ボランティア活動として、いろいろ語ります。皆様のお役に立てたらいいな♪

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専業主婦と株式売買益(その2)

2005.11.27.Sun
専業主婦と株式売買益(その1)の続きです。


専業主婦に株式等譲渡所得が380,001円以上あって、確定申告したとすると、
その他の収入が全くなくても、ご主人は配偶者控除を受けられません。
妻(本人)の所得金額が380,001円~759,999円までなら、
その所得金額に応じて、ご主人は配偶者特別控除を受けられます。


前回記事のケーススタディに取り上げた
株式等譲渡所得85万円の専業主婦の場合。

 ・妻が納めるべき平成17年分所得税額は、
  所得控除が基礎控除(38万円)のみとして、
  26,300円となります。
  課税所得=47万円(=85万円-38万円)
  所得税額(定率減税考慮前)=32,900円(=47万円×0.07)
  所得税額(定率減税考慮後)=26,320円(=32,900円×0.8)
         ↑平成17年分の定率減税は20%、最大25万円)
  所得税の納税額は、100円未満を切り捨てるので、26,300円

 ・妻が納めるべき平成18年度の住民税(都道府県民税+市区町村民税)は、
  所得控除が基礎控除(住民税では33万円)のみとして、
  18,400円(=所得割14,400円+均等割4,000円)
  となります。(均等割は一部地域で異なります)
  課税所得=52万円(=85万円-33万円)
  住民税額(定率減税考慮前)=15,600円(=52万円×0.03)
  住民税額(定率減税考慮後)=14,430円(=15,600円×0.925)
         ↑平成18年度住民税の定率減税は7,5%、最大2万円)
  住民税額は、100円未満を切り捨てるので、
  所得割14,400円と均等割4,000円を足して、18,400円
  (厳密には、都道府県民税所得割4,800円
         都道府県民税均等割1,000円
         市区町村民税所得割9,600円
         市区町村民税均等割3,000円
   の合計です。計算方法は省略しました)

 ・配偶者控除が取れなくなることによる、
  夫の平成17年分所得税負担増の金額は、
  課税所得金額(=所得金額-所得控除額)によります。
  税率10%適用範囲(課税所得金額0円~330万円)での
  課税所得金額38万円増なら、負担増は30,400円
  税率20%適用範囲(課税所得金額330万円超~900万円)での
  課税所得金額38万円増なら、負担増は60,800円

 ・配偶者控除が取れなくなることによる、
  夫の平成18年度住民税負担増の金額は、
  課税所得金額(=所得金額-所得控除額)によります。
  税率5%適用範囲(課税所得金額0円~200万円)での
  課税所得金額38万円増なら、負担増は約17,500円
  税率10%適用範囲(課税所得金額200万円超~700万円)での
  課税所得金額38万円増なら、負担増はおよそ35,000円~38,000円
  (定率減税が2万円で限度となるため、金額に開きがあります)
  税率13%適用範囲(課税所得金額700万円超)での
  課税所得金額38万円増なら、負担増は約49,400円
  
夫の税額が、所得税・住民税合わせて約10万円増えるとしたら、
かなりの負担増ではないでしょうか。
特定口座・源泉徴収ありを活用することで、
夫の負担増は避けられるのです(^O^)


書きたいことが、まだまだいっぱいあるのですが、
全部詰め込んで書くと分かりづらいので、
別の記事にします(^_^;
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コメント

2005-11-27.Sun 00:35
こやまぞんさん
初めてコメントさせていただきます。
以前の扶養の話や今回の話は、素人が陥りやすい点を指摘していてとてもよいと思います。
これからの大変な時代を乗り切るためにパーソナルファイナンスの大切さを知っている人が知らない人に伝えることは、損得抜きにして大切なことだと私も思います。
アリは、金融素人で無資格ですが、素人の視点で素人のためになるようなブログを作りたいと思っています。
URL|アリ #-[ 編集]

2005-11-27.Sun 02:26
こんばんは(^^)

>アリさん<

ようこそ、いらっしゃいませ!(^O^)
最近の株高で、個人投資家が株取引するところを、
バラエティ番組で流しているのを目にします。
しかし、儲けた時の税務処理は、地上波では取り上げてくれませんね。
地道に金銭教育を行なって、多くの方に知識の大切さを伝えたいです。

アリさんのサイトは、話し言葉で書いてあって、
文書が体に染みこんでいく感じがします。
お互い、多くの方に広められるよう、
切磋琢磨していきましょう(^^)
URL|こやまぞん #-[ 編集]

ここで質問してもよろしいのですか?

2005-12-22.Thu 09:14
こやまぞんさん
はじめまして。
主婦の株式売却益の税のケース、とても勉強になりました。今、まさに私も「売るべきか、売ったら来年度いくら余分に払うのか、どうしたらあまりはらわなくてよいのか」と、あたふた調べだしました。でもあまりわからなくて。。。

ここのサイトで我が家のケースにアドバイスをいただくことは可能でしょうか?

よろしくお願いいたします。
URL|ひかるこ #.iNRda4.[ 編集]

質問大歓迎です(^^)

2005-12-22.Thu 20:59
こんばんは(^^)

>ひかるこさん<

初めまして(^O^)

ご質問は、コメント欄でOKです。
「管理者にだけ表示を許可する」方法もあります。
また、今回はメールアドレスを書きましたので、
eメールでいただいても構いません。
基本的には当ブログ上で回答いたします。
回答は一般論にとどめます。
税金に関する個別具体的な相談は、
税理士の特選業務であるためです。

質問の際、事前にいくつか伺いたいことがあります。
 ・今年売った株の儲けと、受け取った配当金は、それぞれいくらでしょうか。
 ・今年、株の利益と配当金以外に、収入はあるでしょうか。
 ・売却を検討している株式の見込み利益額と
  取引状況(特定/一般口座、源泉徴収あり/なし)
  についてお聞かせください。
 ・ひかるこさんは、誰かに扶養されているでしょうか。
  また、扶養者の収入額や所得額、扶養人数、
  勤務先の健康保険か国民健康保険か、
  厚生年金か国民年金か、などをお聞かせください。

ご家庭の構成や収入状況などによって、大きく変わるのです。
まずは気軽に、ご質問ください(^^)
URLこやまぞん #OC4g.gt.[ 編集]

2005-12-22.Thu 23:51
こやまぞんさん、お気軽に、と言ってくださってうれしいです。どうぞ、よろしくお願いいたします。では、さっそくですが。。。

>今年売った株の儲けと、受け取った配当金は、それぞれいくらでしょうか。

現時点では株を売った儲け46000円と配当金は確か12000円くらいです

>今年、株の利益と配当金以外に、収入はあるでしょうか。

主人と二人暮しですが、お恥ずかしい話ですが、主人は去年から失業中で、二人ともほとんど収入はありません。失業手当もありません。貯金で生活していました。最近主人がバイトを始めたので、その収入が10万ほど今月中に振り込まれる予定です。

>・売却を検討している株式の見込み利益額と
  取引状況(特定/一般口座、源泉徴収あり/なし)
  についてお聞かせください。

売却は状況次第で今年中か来年度にしたいと思っていまして、持っている株を全部書き出しますと以下のようになります。
すべて一般口座です。

A社含み損 70,000円 (2001年5月買い)
B社含み損 440,000円(2001年5月買い)
C社含み益 100,000円(2005年7月買い)

D社含み益1,600,000円(2001年5月買い200株)
D社含み益2,300,000円 (2002年11月買い)
★D社はナンピンしました。これを200株だけ今年売るとすると、益は195万ということですか?それとも160万ですか(はやいれはやだしとかいう)??

>・ひかるこさんは、誰かに扶養されているでしょうか。
されていません(両者無収入ですから)。

>また、扶養者の収入額や所得額、扶養人数、
  勤務先の健康保険か国民健康保険か厚生年金か国民年金か

二人とも国民健康保険です。扶養者はいません。私は国民年金です。主人は日本人ではありませんので、年金はいまのところ加入していません。

今年はほとんど給与所得がありませんが、来年度の主人のバイト年収は400万円くらい見込んでいます。私は来年もゼロです。

こんな状況で来週か1月頭くらいに株を一部か全部売却しようと思っていますが、来年度の保険料やら全体の最終利益を考えると、どれをいつどう売ったらいいのかさっぱりわからないという状態です。
できればなにかヒントかアドバイスをいただけると、本当に助かります。

長くなりましたがよろしくお願いいたします。
URL|ひかるこ #.iNRda4.[ 編集]

一般論として回答します(^^)

2005-12-23.Fri 21:17
こんばんは(^^)

>ひかるこさん<

ざっと見渡した限り、
・含み益のあるC社・D社株は年内に売却するのが大変有利です。
・含み損のあるA社・B社株は、来年になってからの売却が得策です。

D社株のナンピン保有分は、緊急投資優遇措置を受けることができます。
購入金額が1,000万円以内でしたら、売却益全額を非課税にすることができます。

C社株と2001年購入のD社株200株は、
1年超保有の100万円特別控除が受けられます。
合わせて1,700,000円の利益として、
100万円を引くと、残りは70万円。

さらに、
>株を売った儲け46000円と配当金は確か12000円くらいです
を足して、株式等譲渡所得が746,000円、配当所得12,000円。
平成17年分の合計所得は758,000円です。

ご主人は給与所得が0円となりますので、所得は38万円以下。
ゆえに今年は「ひかるこさんが配偶者控除を受ける」ことが出来ます

所得税では、基礎控除が38万円、配偶者控除が38万円ありますから、
ここまでで76万円差し引けます。
すでに合計所得758,000円を上回っているので、
平成17年分で支払うべき所得税は0円です。

なお、住民税の均等割・所得割ともに非課税要件を満たし、
平成18年度の住民税額は0円です。

自治体によっては、国民健康保険が少し上がるかも知れませんが、
株の含み損を売らずに残すと、
来年以降の株の儲けを相殺するのに役立ちます。

ちなみに、配当所得を申告することで、
源泉徴収された税金の還付を受けられます。
所得税7%は確定申告から約1ヶ月後、
住民税3%は来年6月以降の還付となります。
※住民税は毎年6月に決定されるため、5月までは還付することができません。

確定申告期限内(来年3月15日)までに申告しないと
受けられない優遇措置があるので、注意しましょう。
ご不明な点は、税務署や市区町村役場へ相談ください。
…ということで、ぜひ参考にしてください(^^)
URL|こやまぞん #OC4g.gt.[ 編集]

税金って難しかったです

2005-12-25.Sun 15:55
こやまぞんさん
明確なご説明、本当にありがとうございました。

最初読んだときは、知らない言葉が満載で、読み終わってもちんぷんかんぷんでした。今日それぞれの言葉を調べ、市役所の保険料のウエッブページなどを読み、だいぶ理解ができるようになりました。

長期保有株の売却で100万円の控除が受けられるシステムは驚きました。よそのQAページで、「それは確かもう終わっているはず」という回答書き込みがあったので、さらっと流してしまったのですが、100万円の控除とはすごく大きいですから、危ないところでした。。。

ぜんぜん控除や優遇に対して知識がなかったので、単純に含み損がでているのもあわせて全部売ればいいのかな?なんて思っていたのですが、今回でとても勉強になりました。本当の「投資家」になれるように、これからも勉強していきますので、また疑問が出ましたら、ぜひ、また質問させてくださいませ。

ブログの過去ものについても、これから順次読んで勉強していきたいと思います。

こやまぞんさんもよいクリスマスと新年を!



URL|ひかるこ #.iNRda4.[ 編集]

2005-12-25.Sun 20:09
こんばんは(^^)

>ひかるこさん<

お役に立てたようで、大変光栄です(^^)

多くの方に分かりやすい内容を目指しているのですが、
正しい用語を、分かりやすく適切な言葉に置き換えるのが大変難しくて(^^;
その分を、ひかるこさん自身で調べて消化していただき、
大変うれしく思います。

>長期保有株の売却で100万円の控除が受けられるシステムは驚きました。よそのQAページで、「それは確かもう終わっているはず」という回答書き込みがあったので、さらっと流してしまったのですが、100万円の控除とはすごく大きいですから、危ないところでした。。。

証券会社のページをいくつか見たのですが、
この特別控除を紹介してないページが見受けられます。
100万円特別控除は当初、平成13年10月1日から平成15年3月31日まででした。
しかし、租税特別措置法等の一部を改正する法律(平成13年法律第134号)により、
特例の適用期限が平成17年12月31日まで延長されています。
国税庁のページに明記されています。
http://www.nta.go.jp/category/tutatu/sonota/syotoku/12/02/sankou.htm
つまり、今年のうちに売れば、100万円特別控除を受けるチャンスがあるんです(^^)
この制度は、私も適用を検討しています。

【12月27日:追記】
100万円特別控除は平成15年3月31日までで終了しています。平成14年税制見直しがあったためです。


確定申告については、毎年行うにつれて、
少しずつ飲み込めるようになるでしょう。
儲ける1円も、合法的に節税する1円も、同じ1円。
税金や社会保険など、お金に賢くなって、強く生きましょう。
質問ありましたら、気軽に問い合わせてください(^^)

多くの方からコメントいただき、お陰様でにぎやかなクリスマスとなりました。
ひかるこさんも、よいクリスマスと新年を過ごしてください(^^)
URL|こやまぞん #OC4g.gt.[ 編集]

管理人のみ閲覧できます

2005-12-26.Mon 09:11
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| #[ 編集]

2005-12-26.Mon 20:27
こんばんは。

> - さん<

長期所有の100万円特別控除に関して、
すでに終わっていて、今年は適用できないとの
ご指摘をいただき、ありがとうございます。
調べてみましたところ、平成14年の税制見直しによって、
100万円特別控除は平成15年3月31日で終了しておりました。

ご連絡いだだき、ありがとうございました。
感謝しております。
URL|こやまぞん #OC4g.gt.[ 編集]

管理人のみ閲覧できます

2005-12-26.Mon 21:59
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| #[ 編集]

2005-12-26.Mon 23:07
こんばんは。

> - さん<

お気遣いいただき、ありがとうございます。

新規投稿を休止する期間は、今のところ決めていません。
ブログそのものを休止する訳ではないので、
ご質問ありましたら、気軽にコメントしてください。

なお、当ブログの活動でトラブルが起きているのではありませんから、
ご安心くださいね。
URL|こやまぞん #OC4g.gt.[ 編集]

質問の回答を訂正します

2005-12-26.Mon 23:41
気を取り直して・・・。

>ひかるこさん<

以前いただいた質問、回答を訂正いたします。

>D社含み益2,300,000円 (2002年11月買い)

ナンピン買いしたD社株は、緊急投資優遇措置を受けられます。
この措置は平成19年12月31日までなので、
株式市場の先高感が漂う現状を考えると、
売却は少しでも先延ばしするのが有利かも知れません。
(相場のことなので、判断は慎重に)

>すべて一般口座です。
>
>A社含み損 70,000円 (2001年5月買い)
>B社含み損 440,000円(2001年5月買い)
>C社含み益 100,000円(2005年7月買い)
>
>D社含み益1,600,000円(2001年5月買い200株)

当初買ったD社株は、年内に利益確定なさるのが有利です。
所得控除額が90万円あるとすれば、
定率減税考慮前で9万円の節税効果があります。
含み損のあるA社・B社株も売却して、
所得を相殺するのが賢明です。

C社株は、来年以降の売却が有利と思います。
仮に、来年の所得がC社株の売却利益だけだとしたら、
38万円以下の儲けならば所得税・住民税が0円となるからです。
今年売る場合と比べると、税金が1万円浮くのではないでしょうか。
(優遇措置を受けるD社株の譲渡所得があっても全く問題ありません。
 非課税なので)

ご主人の現況より、平成17年分は「ひかるこさんが配偶者控除を受ける」ことができます。
基礎控除と配偶者控除が、それぞれ38万円。
今年払った社会保険料は全額控除となります。
生命保険料控除・損害保険料控除なども、忘れずに受けましょう。

>現時点では株を売った儲け46000円と配当金は確か12000円くらいです

配当金も申告するのが有利です。
所得税7%分が還付となります。
また、住民税にも効果が及びます。

知識を総動員して、上手に節税しましょう。
ぜひ、ご参考ください。
URL|こやまぞん #OC4g.gt.[ 編集]

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